



石井裕之(2022)『私の中のこの邪悪な感情をどうしよう?』祥伝社

私の中のこの邪悪な感情をどうしよう? --自分のこころを壊さないためのヒント (単行本) - 石井 裕之, 押切佑美,小川めぐみ,大槻弥生


心が苦しいときの処方箋は……
邪悪な感情は無視!「ひとつ」できた自分を褒める。
「愛のない人間=機械」憎しむより幸せを願う。
なぜ?
・心の問題は誰かに肩代わりしてもらえないから。
・「見方」は自分で変えられるから。
・愛のない人間は機械と同じだから。
どうやって?
・苦しいのは改善の可能性を信じているからだと心得る。
・自分との約束を守るためにルールを守る。
・嫌な記憶を復活させないために身体をケアする。
+α
「見方」を変えることについて、「詐欺被害者は人に騙されたのではなく人を信じた」のだという視点は心に響きました。最近は「騙される側にも問題がある」という意見が強くなっていますが、人を疑いながら生きていく人生と、人を信じて生きていく人生なら、人を信じて生きていくほうがいいに決まっています。それがわかっているのに私たちは「まずは疑う」生き方をしようとしています。ただ本書には、「人が変わるために必要な時間は『変われるまで』」とも書かれています。自分や世間を責め過ぎず、何かひとつできた自分をほめたいと思います。



