



鈴木宏昭(2022)『私たちはどう学んでいるのか』筑摩書房


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「学び」を多角的な視点で考察するには……
「コトバ<身体化」 多様な試行でひらめきを生産する!
なぜ?
・社会には「問題」はないから。
・社会には「正解」はないから。
・社会には「正解を知っている教師」はいないから。
どうやって?
・「問題」を自分で作り出す。
・情報をもとに知識を自分で創発する。
・全体を見て学び取る。
+α
「現状の教育改革は学びをなめている」ということばが強烈に心に響きました。本書で指摘されている通り、「~力」という表現がよく使われますが、そもそも「~力」で表現される能力は中身が不明で曖昧な能力です。そして、「知識は自分で創発するもの」である以上、明確な評価基準が定められず、曖昧な評価になるのが当然なのかもしれません。学びの方法としては落語が参考になるように思います。まずは、全体を見て学ぶ。その上で自分に足りないと思うものを補っていく。その繰り返しで成長していくことが理想だと感じました。



