



東井義雄(1992)『「いのち」の教え』佼成出版社


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東井先生の教えは……
技術を求めず一緒に考え、子どものできる点を見る。
なぜ?
・向き合うべきは目の前の子どもだから。
・与えても成長には繋がらないから。
・結果だけ求めてもよくならないから。
どうやって?
・行動の理由を考える。
・成功の裏の涙を理解させる。
・一緒に考える。
+α
生命の尊厳に根づいた教育観を持った教育者、東井義雄先生ですが、あまり注目されていないように思います。以下に引用した詩が紹介されていることをきっかけに本書を読ませていただきました。子どもたちに対する深い愛と尊厳を感じます。
「通信簿」八木橋進次郎
わが子よ 通信簿に記載された評価が思わしくないからと 涙を流すことは やめよ
わたしは 信じている
おまえは これまで 一円の金もむだづかいしたことがなかったことを
友だちとの約束は いつもはたしてきたことを
そして おさない者をかわいがり 弱い者をいたわってきたことを
その潔白と信義と親切とは 人間として生きていくための至上のものだ
わが子よ 涙を流すことは やめよ おまえの家族が目ざしている
もっともっと大きな通信簿に向かって 歩いていこうではないか



